保険は「もしも」の
リスクに備える手段
人が生きていると様々なことが起こります。良いことばかり起こる毎日なら良いのですが、空が晴れたり曇ったり、雨が降ったりするのと同じように、時には突然病気になったり、ケガをしたりすることもあります。人生、リスクがつきものです。そうしたリスクに備え、自分自身や大切な人を守ることが保険の役割です。
保険の種類は大きく3つ
保険には3つの分野があります。
第1分野は「生命保険」。とても簡単にいえば、病気やケガなどで人に万が一のことがあった時や人生の節目を迎えた時など、人の生存または死亡に対して支払われる保険です。
第2分野は「損害保険」。自動車保険や火災保険などに代表されるように、事故や災害が起きてしまった時にその損害に対して支払われる保険です。
そして、第3分野は「医療保険」や「傷害保険」「がん保険」などで、主に病気やケガに起因した入院費や治療費などに支払われる保険です。
人の命や身体に値段を決めることはできないため、生命保険や医療保険、傷害保険などは、あらかじめ契約時に定めた金額が保険金・給付金として支払われます(定額払いと言われます)。
一方、損害保険のように偶発的な事故によって発生する損害に対する保険金は、不当な利益を得ることを防ぐ観点から、実際の損害により被った金額が保険金として支払われます(実損払いと言われます)。

生命保険を支える
相互扶助の精神
生命保険の起源は古代ローマ時代の埋葬組合「コルレーギア」にみられた相互扶助制度にあると言われています。「コルレーギア」は、組合員の死後、埋葬費用や遺族の生活保障を行うために互いを助け合うために生まれた制度でした。
「相互扶助」とは文字通り、お互いに助け合うことであり、今も昔も変わることのない「保険」の基本精神です。保険加入者が少しずつお金を出し合い、加入者の万が一の事態に備える。生命保険は自分や家族など、大切な人のために加入しますが、実は加入者全員がお互いを助け合う仕組みになっているのです。

日本の生命保険事業
生命保険の役割
一つ目の役割は、万が一の事態や病気・ケガなどへの備えです。保険加入者に万が一の事態が起こった際には、残された家族は保険金を受け取ることで、その後の生活の支えとすることができます。
二つ目の役割は、将来のための資金の備えです。保険は、数年後、数十年後に必要になるであろうお金を時期や目的に合わせて少しずつ準備しておく手段にもなります。
「預金は三角(△)、保険は四角(□)」という言葉が使われることがあります。預金に代表される貯蓄は、既に預け入れた分とその利息分しか受け取ることができませんが、保険であれば、万が一の事態が突然起こったとしても、保険料の支払金額に関わらず、あらかじめ決められた保険金額を受け取ることができます。万が一の事態は起こってほしくはないものですが、その可能性はゼロにはできません。生命保険は、突然起こる事態に対応し、自身や大切な家族を守る役割を果たすのです。
預金
預金は積み立てた金額に合わせて増えていく。貯まった分は使えるが、万が一の時に十分な金額が確保できているとは限らない。

保険
保険は、万が一の際はそれまでに支払った金額に関わりなく、契約に応じて保険金として受け取れる。「保険は□」とは以下のイメージ図からいわれる。

生命保険の種類
保険料の決め方
年齢による不公平を解消する考え方
保険はインフラとしての
役割も果たす
日本はアメリカ・中国に次ぐ世界第3位の生命保険大国で、生命保険の加入率は82.1%にものぼります(生命保険文化センター 2019年「生命保険に関する全国実態調査」より)。この数字、実は下水道やインターネットの普及率を上回る数字なのです。生命保険は社会保障を補完する役割として、人々の生活を支えるために必要な商品・サービスであり、個人・企業に対して保障を提供することによってインフラとしての機能も果たしています。
出典:生命保険文化センター 2021(令和3)年度「生命保険に関する全国実態調査(速報版)」、総務省「通信利用動向調査」
資金を世界にめぐらせる
人々の豊かな暮らしを支える仕事、
それが生命保険事業
ライフスタイルや価値観が多様化する現在、それぞれの人生に合った保障設計・コンサルティングが必要になります。そのため、第一生命グループでは多様なチャネルでお客さまとの接点を拡大する取組みも進めています。
お客さまごとのニーズを踏まえて、最適なチャネルで最適なサービスを提供していくこと、そして、人々の豊かで健康な人生を「確かな安心」でサポートしていくこと、これが生命保険事業の役割であり、お客さまの人生に向き合うことこそが生命保険事業に携わる仕事の醍醐味であると考えています。
